岡山県は比較的災害が少ないとされていますが、それでも台風や大雨、大雪などの自然災害は発生します。住宅やアパートの購入や賃貸を考える際には、災害対策がしっかりされているかを確認することが重要です。
この記事では、岡山県における住宅やアパート選びのポイントを詳しく解説します。
台風・強風は吹く?
岡山県は比較的、風は緩やかです。しかし、台風の接近時には瀬戸内の海上や沿岸では暴風に近い風速が観測されており、注意が必要です。
台風の際の風速
最大風速は沿岸部で30m/s前後、内陸でも20m/s前後の暴風が観測されます。那岐山近辺では30m/s以上の広戸風が吹き荒れることがあります。
特に、中心気圧970hPa以下の台風が岡山市から200km以内を通過する際は、岡山市でも20m/s以上の暴風が発生することが多く、厳重な警戒が必要です。
強風時に見るべきポイント
特に20m/sを超える暴風が吹き荒れる場合は、以下のポイントを確認しましょう。
TVアンテナ
強風の際にTVが映らなくなったり、アンテナが倒れていることが確認できれば、火災保険が利用可能です。
瓦屋根、板金屋根、コロニアル屋根
屋根は重要なチェックポイントです。20m/sを超える風速では瓦や板金が風圧で押し上げられることがあります。コロニアル屋根は強風で割れることがあり、いずれも火災保険の対象ですので、被害があれば早急に保険会社に連絡しましょう。
雨樋のずれ、破損
強風の影響で雨樋がずれたり破損することがあります。修理が難しく危険ですので、自分で直そうとはせず、業者に任せることをおすすめします。
外壁や塀に飛来物はないか
強風で外から飛んできた物が外壁や屋根に当たって破損することがあります。外壁が壊れた場合は建物への浸水が発生するため、早急な対策が必要です。これも火災保険の対象です。
雨・雪の影響は?
岡山県は災害が少ないといわれていますが、大雨による災害は毎年発生しています。近年はゲリラ豪雨による洪水、浸水、河川の氾濫、土砂崩壊などが多発しています。都市化の進行により、水害ポテンシャルが増大しているため、注意が必要です。
雪に関しては、県南ではほとんど降雪がありませんが、北部ではシーズン中に積雪があります。雪による建物への被害も注意が必要です。
大雨、大雪の際に注意するポイント
岡山県では大雨や大雪の影響を受けることがあります。特に最近は異常気象が増えており、大雨による洪水や土砂崩れ、大雪による建物の損傷などが発生する可能性があります。
これらの災害に備えるためには、いくつかのポイントに注意することが重要です。以下では、大雨や大雪の際に特に注意すべきポイントを詳しく解説します。
大雨による床上浸水
河川や用水路が近い住宅は、火災保険の約款を確認しておきましょう。火災保険の「水災」で補償が可能です。以下の基準のいずれかを満たす必要があります。
・ 床上浸水が生じた
・地盤面から45㎝を超える浸水による損害
・建物や家財に再調達価額の30%以上の損害
豪雨による土砂崩れ
山間部に近い地域の方は大雨の際に注意が必要です。土砂崩れは水災の基準を満たす必要があります。
大雪による雨樋の破損
まとまった降雪がある場合、雨樋が変形や破損することがあります。火災保険の雪害で対応が可能です。
岡山県は災害が少ないイメージがあるかもしれませんが、災害が発生しないわけではありません。まずは火災保険の適用状況を確認し、災害に備えることが大切です。
まとめ
岡山県の住宅やアパートを選ぶ際には、災害対策が非常に重要です。台風や強風、大雨、大雪といった自然災害が少ないとされる岡山県でも、被害が全くないわけではありません。
強風による屋根や外壁の損傷、大雨による床上浸水、豪雨による土砂崩れ、大雪による雨樋の破損など、さまざまなリスクがあります。これらの災害に対する備えとして、火災保険の適用範囲を確認し、必要な補修や点検を随時行っていくことが重要です。
安全で快適に過ごしていくために、定期的なチェックと早期の対応を心掛けましょう。