火災保険を申請する際には、いくつかのポイントを押さえることが重要です。特に、保険会社との交渉にはテクニックが求められます。
この記事では、火災保険を保険会社に申請するときのコツ、交渉術について解説していきます。知っていると知らないとでは大きく結果が変わってくるため、しっかりと内容をおさえておきましょう。
保険会社とのやり取り時のポイント
火災保険を申請する際には、特に保険会社とのやり取りが重要です。被害があった際、自分で申請することは可能ですが、申請のポイントと交渉術を理解しておくことが大切です。
火災保険の申請が難しい理由
火災保険の申請は、準備と保険会社との立ち合いがカギとなります。申請前と申請後ではおさえておくべきポイントが異なります。そんな火災保険の申請が難しい理由として挙げられるのは、下記の3点です。
・事故が発生した箇所を見つけることが難しい。高い場所など危険な場所もある。
・発生した損害が、「経年劣化」でないことの証明が必要
・事故原因の証明と書類作成のハードルが高い。被害時の状況や理由が必須。
火災保険申請のコツ
火災保険の申請を自分で行う際には多くの注意点があり、スムーズに進めるためのコツを理解することが重要です。以下に、具体的におさえておくべきポイントを紹介します。
保険代理店を通さない
保険代理店を通して申請するのは避けましょう。代理店は「損害率」という指標があるため、保険金の支払いに消極的な場合があります。まずは自分で被害内容を確認し、資料をしっかりとまとめましょう。
被害の3点チェック
申請する際には以下の3点を確認しましょう:
・ 経年劣化によるものか、突発的な災害かの判断。
・機能上問題ない場所でないか。
・保険加入前からの被害ではないか。
これらを誤って申請すると、否認されることがあります。
火災保険鑑定人の対応
火災保険鑑定人の言葉には常に注意しておきましょう。火災保険は、経年劣化というものに対して保険の支払い義務がありません。そのため、鑑定人は経年劣化を理由に保険金支払いを拒否するケースが多々見られます。
特に以下の点には注意しましょう:
・日付や原因など曖昧な返答はしない。
・鑑定人の誘導、多くの質問に惑わされない。経年劣化に沿うように話をしてくる場合がある。
・火災保険申請は詐欺が多いなど不安をあおってくることもあるが、事実だけを伝える。
そんぽADRセンターに相談
裁判以外の紛争解決方法として、ADR(裁判外紛争解決)を活用することができます。そんぽADRセンターには無料で相談できるため、ぜひ利用しましょう。また、弁護士に相談して裁判を起こす場合に請求が認められるかどうかも確認できます。
ただし、裁判を行う際には弁護士費用がかかるため、十分に注意が必要です。
まとめ
火災保険の申請を上手く行うためには、これらのポイントをおさえた適切な準備と、交渉テクニックが必要です。面倒だからといって契約している代理店に任せると損をしてしまうケースもあります。自分で適切に対応することで、保険金の受け取りをより適正なものにすることができます。
必要に応じてそんぽADRセンターなどの専門機関のサポートも活用し、最適な方法で申請を行いましょう。